夏休み読書記録 その4


『「愛国」問答』/ 香山リカ+福田和也 著(中公新書ラクレ)

 ちょっぴり刺激的なタイトルではあります。香山氏は『ぷちナショナリズム症候群』という本を昨年出しています。どうもこのところ「ぷちナショナリズム」とでも言うべき風潮が若者の間にあるのではないか、ということで。同じような問題意識を持った人はたくさんいて、私も島田雅彦氏の『楽しいナショナリズム』を読んだりしていました。そして、9・11以降の状況下でもう一度そのテーマを考えてみよう、というのが本書の内容です。
 若干印象論に終始するのが気になりますが、精神科医として人々の抱える問題を敏感に察知し、考察を加えようという試みはさすがというべきでしょう。

 ※これを書いた時は気付かなかったけど、引っ越しにあたって書籍を整理していたら、香山氏の『ぷちナショナリズム症候群』が出てきた。やっぱり読んでたか(-。-;) なんかやっぱり精神科医として現代の人たちのこころの有り様には戸惑いや動揺があるんだなぁ。

Posted: 金 - 10月 17, 2003 at 07:21 åflå„        


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